鉄製軸の無電解ニッケルメッキ | 軸内の段差にエアポケットが生じないよう時間・温度管理を徹底
無電解ニッケルメッキ
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加工内容
素材 鉄 めっきの種類 無電解ニッケルメッキ めっきの研磨工程 なし めっきの性質 耐食性・均一性 地域 東大阪市 業界 金属加工メーカー 使用用途 軸 製品のサイズ 外径100mm×65mm 数量 1ロット 800個 -
今回の加工事例
5年以上、様々なメッキ加工のご依頼を継続してくださっている、東大阪市の某金属加工メーカー様より、新商品の無電解ニッケルメッキ加工のご依頼をいただきました。金属加工メーカー様の新商品は「鉄製の軸」
金属加工メーカー様の新商品とは、上の写真にある鉄製の軸でした。軸の大きさは、外径100mm×65mmです。 お客様とはお付き合いが長く、当社の得意なメッキもよく知っていただいているので、「規定通りの無電解ニッケルメッキでお願いします」とご指定がありました。見積もり⇒サンプル作成⇒本加工の流れ
今回、無電解ニッケルメッキがけをさせていただく鉄製の軸は、新商品なので前例がありません。 そのため改めてお見積りをさせていただき、その後に3~4個のサンプルを作成。 サンプルとして出来上がってきた鉄製軸のメッキの質に関して、特に問題はなく、スムーズに1ロットの本加工工程に進みました。「膜厚7~8ミクロンで無電解ニッケルメッキ加工を施してほしい」とのご要望
お客様からのご要望は、膜厚の指定があった程度。「7~8ミクロン」とご希望されました。 元来無電解ニッケルメッキは、均一性に優れたメッキの種類ですし、当社のこれまで培ってきた技術もあるため、そう取り立てて難しいことではありませんでした。軸内の段差にエアポケットができないよう時間・温度管理を徹底
鉄製の軸は、中心を通る穴が2段構造になっていました。 こうした段差部分(コーナー部分)には、メッキ加工中に発生した気体が滞留することが原因のメッキ不良、いわゆるエアーポケットが生じやすいです。 エアーポケットの発生を防ぐため、メッキ加工中の温度が上がったり下がったりしないよう温度管理を徹底、同時に時間管理も徹底しました。 鉄製軸・中心の穴のまわりには、小さな穴がいくつも空いています。 ただ、中心の穴の段差にエアーポケットができないように温度管理・時間管理を徹底していれば、メッキ不良が起きる可能性は低く、実際にその通りでした。ご要望通りの無電解ニッケルメッキ加工鉄製軸を800個納品
ご要望の膜厚通り、綺麗に無電解ニッケルメッキが施された鉄製の軸を1ロット・800個、無事にお客様のもとへ届けることができました。 当社を信頼していただいているかどうか、こちらで推し量ることはおこがましいですが、「5年間お付き合いを続けていただいている」という紛れもない事実を大事に、今回も真摯に対応させていただきました。 ちなみに同じような素材・形状で無電解ニッケルメッキ加工を行う場合、“1週間で1ロット1500個前後”が当社で対応可能な目安かと思います。 “膜厚が均一で確かな仕上がり”の無電解ニッケルメッキ加工が可能な業者をお探しなら、ぜひ大阪の植田鍍金工業におまかせください。 -
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