鉄製ネジの無電解ニッケルメッキ加工～前処理で不良が出ないように

• 加工内容

  素材	鉄
  めっきの種類	無電解ニッケルメッキ
  めっきの研磨工程	なし
  めっきの性質	耐食性・均一性
  地域	大阪府八尾市
  業界	金属加工メーカー
  使用用途	特殊先端ネジ
  製品のサイズ	30ｍｍ×65ｍｍ
  数量	1ロット　150

• 今回の加工事例

  今回ご依頼のお客様は、これまでも取引をさせていただいている八尾市の金属加工メーカー様です。 最初にご依頼をいただいたときはホームページからお問い合わせがあり、三価クロムでのメッキを行っていましたが、無電解ニッケルの依頼もいただくようになり、今回も新商品の先端が特殊なネジへの無電解ニッケルメッキのご依頼でした。  

  不良が出ないように前処理に注意して鉄製のネジを無電解ニッケルメッキ

  今回の鉄製のネジは写真の通り、先端が特殊な形状をしていましたが、無電解ニッケルメッキの処理自体は特に難しいものではありませんでした。 ただ、前処理が不十分だった場合、脱脂不良が発生し、無電解ニッケルメッキの処理を行った際に不良が出る可能性がありましたので、これまでの植田鍍金の経験を活かして十分に注意して前処理を行いました。 なお、この無電解ニッケルメッキは鉄製のネジの先端部分だけなく、全体に対して加工しています。  

   短納期のご依頼にも納期を守りながら丁寧に無電解ニッケルメッキ加工

  メッキ加工後に一定期間は置いておくなど時間をかけた方がメッキ不良は起こりにくくなりますので、今回のような鉄製のネジについては1ロット150個であれば3～4日は見込んでおいた方が良いと考えています。   今回のご依頼は、お客様がかなり急がれていたようで、できるだけ早く仕上げてほしいという短納期のご依頼でしたので、図面もない状態でメッキ加工を行いました。   そのため、前処理の段階から入念に確認を行い、メッキ後にメッキ不良がより起こりにくくなるように無電解ニッケルメッキで処理を行っています。   また、納期が短いからといって、お客様からお預かりしている商品を雑に扱うことはできませんので、商品の特徴である特殊なネジ山が潰れないように、鉄製ネジの取り扱いにも注意してメッキ加工を行いました。  

  新しい製品への無電解ニッケルメッキ加工のご依頼は図面の確認や見積もりから行う

  数年来のお付き合いがあるお客様でも、新しい製品について無電解ニッケルメッキなどのメッキ加工のご依頼をいただいた場合は、まず図面や製品そのものを確認して見積もりを出させていただいています。   これは、前処理やメッキ加工時にメッキ不良を出さないために、どのような工程や期間が必要かの見積もりに必要な作業です。 見積もりを行い、実際にメッキ加工を行った実績のある製品については、注意点などを把握できていますので、直接製品を持ってきていただくお客様もいらっしゃいます。   なお、鉄製のネジへの無電解ニッケルメッキ加工について、1ロットが1,000個くらいの場合、納期は1週間くらいで対応できますので、多ロットのネジのメッキ加工や前処理にお悩みの方も一度植田鍍金にご相談ください。   鉄製ネジの無電解ニッケルメッキ加工の前処理についてご相談は植田鍍金へ

• ギャラリー

  

  無電解ニッケルメッキの前処理を十分に行った鉄製ネジ