無電解ニッケル|三価クロム、無電解ニッケル、バフ研磨の植田鍍金工業株式会社
無電解ニッケルとは、電気を使用しないでめっきする処理のことで、別名でカニゼンめっきとも呼ばれます。
電気めっきが外部からの電源を使用しめっきするのに対して、化学反応を利用してめっきをします。
めっきの膜厚が均一につくため、電気めっきではめっきが付かないような穴や凹凸がある製品、複雑な形状の製品などへのめっきにも適しています。(めっき液に浸漬していれば)
バフ研磨の要求がある場合や製品に光沢を出したい場合、めっきの種類によってめっき前後にバフ研磨を行います。
まためっき前の製品において、プレス加工などの切断で生じたバリを取るためや溶接した際の跡などを取るためにもバフ研磨を行います。
バフ研磨は平面だけでなく、カーブ上の面への加工にも向いており、鏡面加工やヘアライン仕上げなども行っております。
化学組織 | Ni:90~92% P:8~10% ※析出状態ではほぼ非晶質。熱処理する事により結晶形となり析出硬化現象を示します |
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溶融温度 | 890℃ |
摩擦抵抗 | 電気めっきより優れています。 |
磁性 | 析出状態でほぼ非磁性。
熱処理により磁性を生ずる。 非磁性を要求する場合はリン濃度12%の高リンタイプのめっきをする場合が多い。 |
均一性 | めっき液にふれる部分については付き回り完全。精度±10%以内。 |
密着性 | 極めて優れています。 |
耐食性 | 電気Niめっきより優れています。 |
硬度 | 【析出状態】 Hv=500程度 【 400℃1hr熱処理後】 Hv=900~1000程度 |
推奨膜厚 | 【精度用途】3~5μm 【一般用途】5~8μm 【高耐食・耐摩耗性】10~μm |
無電解ニッケルを行っているところを探されて、弊社にお問い合わせいただき、製作いたしました事例の一部をご紹介します。元々、無電解ニッケルをご指定いただいた場合や、図面上の指示変更により無電解ニッケルにさせていただいたものもあります。
精密機器へのめっきにも適しており、精密歯車、測定装置、ノズル、工作機械、食品加工機械などへの無電解ニッケルの実績を多数保有しております。