鉄製ジョイントパーツの不良原因を突き止めてメッキ加工
研磨+メッキ
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加工内容
素材 鉄 めっきの種類 ニッケルクロム めっきの研磨工程 一部研磨 めっきの性質 装飾性・耐食性 地域 大阪市 業界 加工機器メーカー 使用用途 ジョイントパーツ 製品のサイズ 外径 33mm×50mm 数量 1ロット 450個 -
今回の加工事例
今回は、鉄製のジョイントパーツにニッケルクロムメッキで再メッキ加工を行った事例です。 ホームページを見て、飛び込みで来られた新規のお客様から「別のところにニッケルクロムメッキを依頼している製品にメッキ不良が出て困っているので、どうにかなりませんか?」とのご相談がありました。 お客様が悩まれていたメッキ不良は、製品に対して行ったメッキが剥がれてしまう密着不良(メッキ剥がれ)でしたので、その原因を見つけて改善し、メッキ不良を起こしてた鉄製のジョイントパーツに対して再メッキで加工してお客様のお悩みを解消しました。メッキの密着不良は製品の一部の不完全な前処理が原因で発生していた
お客様が吊り金具と呼ばれている、加工機器や工具などのジョイント部分に使うような形状の鉄性の部品は、これまで依頼していたところで度々、メッキの密着不良が発生していたとのことですが、その原因は分かっていなかったようです。 このメッキ不良を解消するために、まず製品の状態を確認させて頂いたところ、製品の一部の前処理が不完全でキレイにあがっていなかったようでしたので、この不完全な前処理が密着不良の原因と判断しました。 そして、加工前のジョイントパーツの素地状態をしっかり確認して状態にあった前処理を行うことを提案させて頂き、お客様から正式にご依頼を頂きました。メッキ前の製品450個のニッケルクロムメッキとメッキ不良の製品70個を再メッキ
お客様からのご依頼は、「製品の一部の研磨とニッケルクロムメッキで加工してほしい」というものでしたので、メッキをまだ行っていない450個のジョイントパーツに対して、メッキ不良が起きないように前処理を行い、三価クロムによるニッケルクロムメッキ処理を行いました。 この450個のジョイントパーツについては、密着不良などのメッキ不良を起こすことなくニッケルクロムメッキで加工することができました。 また、450個のジョイントパーツの対応中に、密着不良がすでに出ているジョイントパーツ70個についても、再メッキのご依頼を頂き、こちらもメッキ不良を起こさずに再メッキ加工を完了しました。 また、製品の形状からして、めっき液の持ち込みや持ち出しが発生しやすい形状でしたので、密着扶養が発生していた部分とは別の部分でメッキ不良が出ないように注意してメッキ加工を行いました。 これまでの植田鍍金のノウハウにより製品の状態を確認して原因はすぐに分かったため、テストメッキも必要なく、450個のニッケルクロムメッキで約1週間、70個の再メッキで約2週間で納品させて頂きました。 納品後、お客様からは今回のジョイントパーツより小さいサイズのジョイントパーツに対して、ニッケルクロムメッキのご依頼を頂いています。 メッキ不良を起こした製品に対して、再メッキのご依頼を受けたのは、原因がすぐに分かり、必要な前処理などの対応もすぐに分かったためです。 一度メッキ不良が発生した製品に対しては、原因が分からないなどを理由にやりたがらないところが多いと思いますので、メッキ不良に悩まれている製品がありましたら、一度ご相談ください。 鉄製の部品のニッケルクロムメッキやメッキ不良による再メッキ加工についてのご相談は植田鍍金へ -
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