膜厚10ミクロンで傷なし仕上げ~無電解ニッケルメッキ~
無電解ニッケルメッキ
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加工内容
素材 鉄 めっきの種類 無電解ニッケル めっきの研磨工程 なし めっきの性質 耐食性・均一性 地域 八尾市 業界 測定機器メーカー 使用用途 カラー段付き 製品のサイズ 外径35mm×4mm 数量 1ロット 1200個 -
今回の加工事例
日本で最初に公害病と認定されたのは、「イタイイタイ病」です。 鉱山から流れ出た「カドミウム」という金属が体内に入ることで、腎臓の働きが悪くなり、ちょっとしたことで骨が折れてしまうようになってしまいます。 当時は危険と認識されていなかったものが後々、実は危険なものだったと判明することが近年でも起こっています。 金属加工などでいろいろな金属を扱うことが多い製造業では、このような環境に関する問題には常に着目し、環境に配慮した技術を日々研究しています。無電解ニッケルメッキで部品の加工もカドミレス
今回の事例は、測定機器に使用する「カラー段付き」という部品に対して、無電解ニッケルメッキを加工するというものでした。 無電解ニッケルメッキとは、電気を使用せずにメッキする加工のことで、メッキが均一につけられることが特徴です。 また、耐食性や均一性にも優れています。 そして、カドミウム値をかなり低くし、「カドミレス」で対応していますので、環境にも配慮した加工処理といえます。 ※耐食性とは、金属の錆など、酸化による腐食に対する耐性のことで、耐食性が高いものほど錆びにくくなります。 ※カドミレスとは、C3604CdL(カドミレス)は、RoHS指令によりカドミウムを規制した商品です。欧州の有害物質使用規制の動きに関する関心が益々高まり、RoHS指令が可決されました。 使用禁止となる有害6物質にカドミウムは含まれ、規制が適用されました。無電解ニッケルメッキで膜厚10ミクロンの傷なし仕上げを実現
お客様からのご依頼で、カラー段付きに10ミクロンの無電解ニッケルメッキの加工を行いました。 無電解ニッケルメッキの加工を行うことで、膜厚の誤差を1ミクロンまで精度を上げることができます。 また、部品を丁寧に扱うことで傷をつけずにメッキ加工を仕上げます。 お客様が求められる膜厚を高い精度で実現し、加工後も傷をつけずに納品まで行います。お客様も環境に配慮
今回の測定機器メーカーのお客様は、以前、酸化クロムによる研磨のご依頼を頂いたお客様で、そのご依頼から数カ月後にお問い合わせを頂きました。 無電解ニッケルメッキによって、膜厚の精度が高くなることもありますが、カドミレスという環境にも配慮された加工処理を選択されたのではないかと思います。 近年は、多くの企業が環境に配慮をしています。直接、製造業に関わっていてもいなくても環境に配慮する企業が増えることで、新たな技術が生まれていくのではないでしょうか。 無電解ニッケルメッキで、これからもお客様のご要望にも環境にも応えていきます。 -
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